糖尿病性神経障害と鍼灸の研究
人間の体はまだわからないことだらけ
鍼灸にはまだまだ知られていないことがたくさんあります。人間の体は小宇宙とも言われますが、解明されていないことがいっぱいあるという意味も含んでいるわけです。鍼灸では人間の体が持っている力を利用しますが、機能という面でも解明するにはまだまだ時間がかかります。だからこそ、まだまだ期待できる部分があると言い換えてもいいでしょう。
そのひとつとして研究されているのが、糖尿病に対する鍼灸のアプローチになります。この辺りは正確な論文もいろいろと出てきますが、読むにはちょっと難しいかもしれません。ですが、とても大事な資料にもなってくるので、かいつまんでみましょう。
参考文献
大学病院における鍼灸治療の実際
―糖尿病性神経障害に対する鍼灸治療―
https://www.jstage.jst.go.jp/article/clinicalneurol/52/11/52_1290/_pdf
研究内容からわかること
まず大事な前提ですが、参考にさせていただいた文献をかいつまんで開設するものであって、内容の実験などをしているわけではありません。こういった可能性があるという点に注目してみてください。
1つ目のポイントは、昭和59年の段階で、内科物理療法として導入されていたという点です。かなり早いですよね。これがリュウマチやアレルギーに対してアプローチしていたことが多いため、結果としてそちらで独立していきます。
2つ目のポイントが、糖尿病には段階的に神経障害が起こり、これに対するアプローチとして鍼灸が利用されている点です。血流改善や痛みの緩和を目的として利用されており、末梢神経を刺激する形をとってきました。
ただし、短期間ではなく、3か月などの長期にわたって施術しないといけないという部分も大事なところになるでしょう。1回で変化が出てくるというより、時間をかけなければいけないという点です。特に痛覚機敏期~発症から10年程度のときに、変化をもたらしやすいという内容になっています。
糖尿病性神経障害もあきらめずにご相談を
読み解く点として、そのあとの段階でも、薬剤投与とそこまで大きな違いはなく、悪化を感じた方は少ないというところも重要です。
できるだけ早く施術をスタートするのが一番ですが、長期的にお悩みの方でも、改善できる可能性が出てきます。薬剤投与ではない選択肢としても、将来もっと研究が進んで切るかもしれません。
まずは悩みとして抱えず、館林のたまい鍼灸院にご相談ください。糖尿病による神経障害でも、改善できる可能性を探していきましょう。