スポーツ鍼灸と痛みの緩和

痛みの緩和がもたらすこと

ケガをすると痛い。これは当たり前のことです。正常な状態ではなくなるのですから、痛みも出てくるでしょう。ある意味で、体がケガをしていることを教えてくれるサインでもあります。
でも、痛いのは誰でも嫌です。これも当たり前のことでしょう。痛いことによって、生活にも支障が出てきます。
館林のたまい鍼灸院では、スポーツ鍼灸としてこの痛みの緩和も可能です。痛みを緩和することで、生活もしやすくなりますし、リハビリにも集中できるでしょう。メンタル面でも効果をあげられるようになるわけです。

鍼灸と痛みの関係

スポーツ鍼灸で、なぜ痛みの緩和ができるのか。ここが重要なポイントになります。プロセスを知らずに、施術を受けるのもいいですが、スポーツ鍼灸として考えれば、自分の体に何が起こっているのか、その理由を知ることが大切です。

まず鍼灸で重要なのは、鍼の刺激にあります。この刺激により、体内でモルヒネのような感じに働く、内因性オピオイドが放出されます。これで一時的に麻酔がかかったような状態になるのです。同時に神経伝達物質であるセロトニンも放出します。これも重要で、神経伝達を緩めて痛みを脳に伝えないようにするのです。こうした効果を利用して、70年代初頭の中国では、麻酔代わりにしていた時期もありました。もちろん、完全な無痛にはなりませんし、現在では行われていません。

これが鍼灸による痛みのブロックの仕組みですが、大事なことはこれでは回復しないということになるでしょう。痛みはわからなくなるが、ケガ自体から回復するわけではないということです。

そこでもう1つの効果が役立ちます。それが血行の促進です。血行促進が進んでいくと、どんどん栄養分を運んでくれるようになります。さらに老廃物なども輩出し、大事な酸素の供給もしてくれるわけです。ケガの回復に大事な要素をどんどんと加速させるため、スポーツ鍼灸は大きなメリットをもたらすといえるでしょう。

自律神経を整えること

自律神経を整える効果も鍼灸にはあります。これが痛みの緩和につながるのは、交感神経が優位な状態から、リラックスできる副交感神経へとバランスが取れるからです。
痛みの状態は、交感神経が優位であり、脳にいたいという事実を伝えています。これが副交感神経へとバランスがシフトすると、痛みの命令が薄らぎ、緩和できる状態へと変わるのです。

それでも、ケガが治っているわけではありません。回復できるまで施術を続けていくことが大切です。