むちうちにも鍼灸は使える?

交通事故とむち打ちの関係

交通事故にあうとむち打ちになったという人が多いでしょう。実際に症状が出ていなくても、むち打ちがとまで訴える人までいるのも事実です。
それだけ交通事故とむち打ちは関係の深いものであるともいえますが、何せつらい症状が待っています。
代表的なところだけでも、首の痛みから始まり、肩こり、頭痛、めまい、手足のしびれ、集中力の低下などが起こるのです。もちろんこれがすべて起こるわけではありませんが、どれか組み合わせて症状が出るケースが多く、低度から重度までさまざまな状態で現れてきます。
この無知に対しても鍼灸は対応できる部分があるわけです。

むち打ちはなぜ起こるか

交通事故関連性が高いむち打ちは、強い衝撃を受けた時に起こります。例えば後方から追突された時に、人間の体は前に押し出される力が働くわけです。ところが人間の体の中で最も重い頭部は、体よりも後に動き出します。これは首が支えているためで、胴体と離れた位置にあるからこそ、後から動き出すわけですが、この時に首が鞭のようにしなるのです。さらに重い頭部が後から前に投げ出されるように動くため、首に強い衝撃がかかります。この時にむち打ちが起こるのです。

首には、まるで引き抜かれるような力がかかり、筋肉や腱が損傷します。神経にもダメージが及び、肩や骨にも衝撃が加わるのです。かなり広範囲にダメージが広がるのがわかるでしょう。

鍼灸とむち打ちの相性

鍼灸でどのようなことができるのかといえば、まずは痛みを和らげることが可能です。強い痛みが生じやすいむち打ちの場合、痛みだけでも生活が変わってきます。正常な日常生活を送るためにも、痛みの緩和が欠かせません。

筋肉の炎症が広がるのがむち打ちの特徴ですが、鍼灸によって血流を増やし炎症を早く沈静化させることもできます。血流の増加によって筋肉の緊張を和らげ、痛みも緩和できるようになるのです。

もうひとつ大事なポイントが自律神経への効果にあります。自律神経が見られた状態では、頭痛やめまい、吐き気などの症状が現れることが分かっているでしょう。これと同じ状態が鞭打ちでも出てきます。鍼灸の刺激によって、自律神経の働きのバランスを取れるようになるのです。緊張やストレスが軽減されるとともに、つらい症状が少しずつ柔らかできるようになるため、むち打ちと鍼灸はとても相性がいいと言えるでしょう。