突発性難聴と鍼灸での回復

突発性難聴と鍼灸での回復

ここ数年で、若年層で起こる突発性難聴が注目されるようになりました。理由はいくつもあり、原因がはっきりしないケースも少なくありません。それも増加傾向にあり、誰でも突然起こる可能性が指摘されるようになったのです。
西洋医学としてみると、ウイルス感染などを含め、いくつもの可能性が指摘されるのですが、どうしても改善していかないことも見られるようになりました。そんなときに、アプローチのひとつとして、鍼灸で回復を目指すことも重要な方法となってきたのです。

若年層でなぜ起こりやすいのか

そもそもの問題として、突発性難聴はどの年代でも起こる可能性があります。例えばウイルス感染が原因だとすれば、抵抗力の問題はあっても、年齢によってそこまで大きな変化は出てきません。ストレスなどにしても同様です。
ですが、ストレスという面で見ると、若年層でも学業などを含め強くかかることが指摘されるようになりました。そこに受験勉強などで睡眠不足が重なると、さらにストレス耐性が下がってくるわけです。

10代あたりといえば、自分がそうなると考えていないため、症状の自覚が遅れるという問題も出てくるわけです。そうなると、どんどんと進行していき回復に影響を与えてしまうケースも出てきます。

直接的な影響としては、若年層のほうがイヤホンなどを使って大音量で音楽を聴いている傾向があるでしょう。自分の世界に入りたいのはわかりますが、耳には大きな影響を与えます。これを騒音性難聴と呼びますが、突発性難聴の引き金になる可能性はゼロではありません。

突発性難聴と鍼灸の影響

突発性難聴に対し、鍼灸での回復というのが注目されるようになりました。これは薬を使ったアプローチとは違い、人間の体が持つ自然治癒力を利用する方法だからです。
そもそも原因が分からないことが多かった突発性難聴ですので、はっきりとした対処方法が見つかっていません。もちろんウイルス性であれば、しっかりと投薬で回復させる必要が出てきます。ですが、どうしても回復しきれない突発性難聴もあるのは確かです。
鍼灸の回復を目指す方法としては、耳周辺のツボを刺激することにより、血流を拡張させます。酸素や栄養素を多く供給することで、周辺の回復を促し、炎症をおさめ老廃物の排出を促進させていくのです。

自律神経のバランス調整ということも、大きな意味があります。ストレスが原因の場合には、投薬での回復は容易ではありません。鍼灸であれば、自律神経を整えて、ストレス反応を抑制できるのです。